皮脂の役割と成分は?考えられるデメリットは?

あなたは皮脂にどんなイメージを持っていますか?

多くの人が皮脂は「トラブルの原因」「肌から取り除かなければいけないもの」と思ってしまっているようですが、実は肌にとって重要な役割をするなくてはならないものなのです。

ここでは皮脂の役割や成分を詳しく紹介していきます。

皮脂が分泌される仕組みとその成分

皮脂がつくられるのは毛穴の中にある“皮脂腺”というところです。皮脂腺の中には“皮脂腺細胞”という細胞があり、その細胞の中につくられた皮脂は溜め込まれています。

肌の乾燥やホルモンの影響などで皮脂分泌が促されると、皮脂細胞は壊れ、溜め込まれていた皮脂は毛穴から分泌される仕組みになっています。

皮脂の成分

皮脂がどんな成分でできているのか見ていきましょう。主な構成成分は次の2つです。

・トリグリセリド…約41%
異なる3つの脂肪酸とグリセリン(アルコール成分)が結合した中性脂肪の一つです。脂肪酸にもいろいろな種類がありますが、皮脂の多くを占めているのが“オレイン酸”。

食用オイルに多く含まれているイメージが強いのですが、実は私たちの肌にももともと備わっています。美容オイルであるアルガンオイルや椿オイルが肌に優しく馴染みやすいとされるのは、このオレイン酸が主成分となっているためです。

・ワックスエステル…約25%
トリグリセリドと同じく脂肪酸とアルコールが結合した物質です。

バリア力や保湿力に優れており、肌を乾燥や刺激から守ってくれます。ホホバオイルの主成分としても知られています。

この他にも、皮脂には次のような成分が含まれています。

  • 皮脂酸…約16%
  • スクワレン…約12%
  • ジグリセライド約2%
  • コレステロールエステル…約2%
  • コレステロール…約1%

皮脂の役割とは?

・肌表面を保護する
皮脂は汗腺というところから分泌された汗と混じって、肌表面に油膜(皮脂膜)をつくります。これが“天然のバリア”となってくれるのです。

肌が乾燥している時は、髪や衣類が肌にに触れる、などのちょっとした刺激も痒みや炎症に繋がってしまいますが、肌が油膜でバリアされていることで、そういったトラブルも起きにくくなります。また空気中にいる細菌やウイルスが侵入するのを防ぐ働きも担っています。

・肌のうるおいをキープする
肌表面にできた皮脂膜は外からの刺激を防いでくれるだけではなく、肌の内側にある水分をキープする役割も担っています。

うるおいが外へ蒸発するのを防いでくれるのです。また乾燥によって肌の角質(肌の表皮)が剥がれるのを防ぎ、触った時のかさつきやごわつきを軽減
してくれます。

・細菌の繁殖を防ぐ
肌表面には“常在菌”という善玉菌が存在しています。常在菌は皮脂を分解することによって、肌を弱酸性に保ってくれます。

酸に弱い細菌やカビ、病原菌は、この弱酸性の肌の上では繁殖することができません。つまり皮脂は、肌を清潔に保つためにもなくてはならないものなんですね。

洗顔すると一時的に皮脂が落ち肌はアルカリ性となりますが、時間が経つとまた皮脂が分泌されて、肌は弱酸性が保てる仕組みとなっています。

皮脂の持つデメリット

皮脂は肌のうるおいや保護に欠かせないものということをお伝えしました。とは言え、その皮脂も分泌量が必要以上に増えてしまえば、トラブルが起きやすくなってしまいます。

皮脂の役割だけではなく、デメリットもしっかり理解しておきましょう。

・テカりの原因に…
鼻やおでこなどのTゾーンがテカりやすい…という人は多いのでは?これはTゾーンに皮脂腺が多く集まっているためです。保湿効果のある皮脂ですが、分泌され過ぎるとこのテカりが強くなってしまいます。

・臭いのもとに…
皮脂自体に強い臭いはありません。ただ、それが空気に触れて酸化すると、嫌な臭いを発生させる脂肪酸へと変わってしまいます。また皮脂が過剰に分泌されることで、それをエサにしている雑菌も増え、臭いを強くしてしまいます。

皮脂自体に臭いはありませんが、それが空気に触れて酸化することで、嫌な臭いを発生させる脂肪酸へと変化します。また皮脂によって肌表面に増える雑菌も匂いの原因となります。

・ニキビの原因に…
皮脂が必要以上に分泌されると毛穴に詰まりやすくなります。皮脂が毛穴に詰まると分泌がうまくできずに白っぽい膨らみに…。いわゆるニキビになってしまうのです。

・毛穴の黒ずみの原因に…
鼻の毛穴がポツポツと目立つ…そんな症状も皮脂の過剰分泌が関係しています。毛穴に溜まってしまった皮脂が酸化して黒く変色してしまった状態が、毛穴を黒く見せてしまいます。

皮脂が多く分泌されるのはなぜ?

皮脂が多く分泌され肌に悪影響を与えてしまうのには、次のような原因が挙げられます。

・乱れた食生活
油っこい食事のとり過ぎは皮脂の過剰分泌に繋がります。肌を整えるビタミンやミネラル不足も皮脂の過剰分泌の原因に…。

・保湿不足
肌は乾燥すると、自らを守りうるおいを保つために皮脂を多く分泌するようになります。

・ストレス
ストレスを感じるとホルモンバランスが乱れ、皮脂がつくられやすくなり、分泌も多くなってしまいます。

皮脂によるトラブルが多いという人は、これらの生活習慣を見直すことが大切です。皮脂は多すぎなければ肌の味方になってくれます。うまくコントロールして、うるおいのある肌をキープしていきましょう!

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